仮想通貨マイニングに興味を持ったので、実際にマイニングソフトを動かして仮想通貨を稼いでみました。
マイニングの方法やそこで感じたことをつらつらと書いていきます。
【結論】ゲーミングPCと予備のグラフィックボードを持ってるならマイニングする価値は大いにアリ!
やってみて感じたことをまとめると次の通りです。
簡単にマイニングできる上、電気代を差し引いても月に1万円ほど利益が出るのはびっくりです。
何より掘っている時のこのワクワク感!
自分の掘っている量とにらめっこし、獲得した仮想通貨の数字がどんどん増えていくのを見ると高揚感が高まります。ハマる人にはハマるかもしれませんね。
今仮想通貨マイニングが話題
そもそもどうしてマイニングを試してみたかというと、SNSで「グラフィックボードが仮想通貨マイニングのため買い占められ品薄状態!」という話を何回も見かけ、「マイニングってそんなに儲かるの?」と思ったからです。
ビットコインの価値は3年前のブームの時の3倍に、1年前の10倍に上昇
2017年12月ごろ仮想通貨がブームになり、1ビットコイン30~50万円だったのが200万円以上に上昇しました。その後ブームは落ち着いてビットコインは下落。一時は40万円を割り込むほどでした。
その後は100万円前後で推移しておりましたが、2020年10月頃から一気に高騰し2021年3月で630万円の値がついています。
1年前は1ビットコイン60万円を割っていたので、この1年で価値は10倍以上に!
そしてビットコインのマイニングが一気に価値を得て見直されるようになったというわけです。
値段の高いグラフィックボードを買っても3ヶ月でペイできる
仮想通貨マイニングに最適なのがグラフィックボードを使ったマイニングです。
RTX3080など、14万円するグラフィックボードでも、マイニングに使うと3ヶ月で元が取れるという話を良く聞きます。
実際にマイニング需要でグラフィックボードの価格は暴騰しているので、儲かる話なのは間違いなさそうです。
なので今の自分のPCでも儲けられるのか試してみることにしました。
仮想通貨マイニングを実際にやってみた
まず自分のPC環境です。
[CPU]: AMD Ryzen 5 3600
[メモリ]: 32GB
[GPU(グラフィックボード)]: GeForce GTX 1080
[OS]: Windows10 Home
少し性能が弱めのゲーミングPCという感じです。
マイニングの準備
仮想通貨マイニングを始めるにはいくつか準備が必要です。
順を追って紹介します。
※参考ページ
1: 仮想通貨取引所の口座を作る
仮想通貨マイニングによって仮想通貨を得ても保管や換金するところがないと役に立ちません。
なので最初に仮想通貨取引所の口座を作っておきます。
仮想通貨取引所というのは簡単に言うと、仮想通貨を売ったり買ったりする場所です。
そこに自分の口座を置くことでマイニングで得た仮想通貨を売ったり別の仮想通貨に換えたりすることができるというわけです。
今回は、「DMM Bitcoin」と「BitFlyer」で口座を作ることにしました。
口座開設には下記のものが必要です。
どちらの取引所もQRコードをスマホで読み取り、そこで免許証の写真や自分の顔の写真を案内通りに撮影し送信するだけでOKでした。非常に簡単です。
申請から実際の開設までにかかる日数は、DMM Bitcoinは1日、BitFlyerは2日でした。
口座を開設すると各仮想通貨のアドレスがもらえるので、得た仮想通貨はそこに送るようにします。
2: MSI Afterburnerをインストールし設定する
MSI Afterburnerはグラフィックボードの設定を変更できるソフトです。
これを使ってグラフィックボードをマイニングに最適な状態になるようにします。
こちらからダウンロードできます↓
ここでの設定をうまく調整するのが難しいみたいです。
NiceHashでのマイニングでは公式から参考となる設定値が出ているので、自分はそれをそのまま使いました↓
GTX1080では
Core Clock差分: 0
Memory Clock差分: +700(指定値は半分の+350)
Power Limit: 135Wなので、グラボの消費電力180Wの75%を指定
ということになります。
ここで注意するのは、MSI AfterburnerではMemory Clockは表示の2倍が実際の値になっているので、入力する値は指定の半分の値になるということ。
表に書いてあるのが+700なら入力する値は+350ということになります。
間違えて書いてある通り入力して適用するとPCが落ちますので要注意です!
またPower Limitを入力するためには自分のグラフィックボードの消費電力をあらかじめ公式ページで調べておきましょう。
(表にある値)÷(グラフィックボードの消費電力)×100 = 入力する値 となります。
設定を完了して✔ボタンを押すとグラフィックボードに設定が反映されます。
それと、自分のグラフィックボードのGTX1080では追加で設定するソフトがあるので下記サイトを参考にして入れておきました。
このETHlargementPill-r2というソフトですが、先にMSI Afterburnerを設定しておかないとPCが落ちますので要注意です。
3: マイニングソフトをインストール
参考サイトの通りにインストールしました。
今回は「NiceHash Miner」と「PhoenixMiner」を使ってみました。
参考にしたサイトの通りにインストールしました。
インストーラをダウンロードすると使っているセキュリティソフトのカスペルスキーがウイルスと認識して保存できないためZIP圧縮版を使用しました。
また、フォルダを作成しそこを除外リストに含め、マイニングソフトはそのフォルダにすべて入れました。
NiceHash Miner
・NiceHash Minerのインストールと設定
あと追加の設定として、アルゴリズムは「DaggerHashimoto」以外は無効にしました。効率化のためです。
PhoenixMiner
・PhoenixMinerのインストールと設定
実際にマイニングしてみた
マイニングソフトをインストールし、マイニングソフトを実行してみました。
マイニングの速さは1秒間に調べるハッシュの数で示され、H/sで表されます。
一般的には○○MH/sが使われています。
NiceHash Minerでビットコインをマイニング
NiceHash Minerでビットコインをマイニングしてみました。
最初はベンチマークをしてどのアルゴリズムが良いのかを自動的に調べ、その後マイニングに入ります。
マイニングの速さは30MH/sと表示されていました。
GTX1080の期待値としては35~45MH/s出ると書いてあったので、期待値よりも少し遅いです。
原因としては、ビットコインの採掘難易度が以前より上がっていて数値が出なくなっている、もしくは単純にグラフィックボードの設定が甘い、のどちらかだと考えられます。
1日で得られるビットコインの量は時間帯によってバラバラでした。
日本円換算(電気代考慮済み)で1日300~400円分のビットコインが手に入る計算です。
PhoenixMinerでイーサリアムをマイニング
今度はPhoenixMinerでイーサリアムをマイニングしてみました。
マイニングの速さは29MH/sでした。
期待値は36MH/sなのでこちらも少し遅いです。
1日で得られるイーサリアムの量は0.0016ETHほどのようです。
1日で320円分のイーサリアムが手に入る計算となります。
マイニング時のPCの様子
マイニングするとMSI Afterburnerのグラフィックボードの温度が一気に上がり、ファンの音も大きくなります。タスクマネージャでGPUの使用率を見てもほぼ100%になっていました。
しかし、PCは特に重くなることなく通常の作業なら問題なく操作できました。YouTubeなどの動画も問題なく見れます。
ゲームは動作が軽いものなら動きますが、重いゲームはカクカクで厳しい感じでした。
ゲームをやるときだけ一時的にマイニングを止めて、それ以外はマイニングし続けても問題はなさそうです。
マイニングで得られる利益
マイニングで得られる利益の期待値はこのサイトで計算できます。
・NiceHash Miner
・イーサリアム
GTX1080だとマイニングで得られる利益を実際に測定すると次のようになりました。
NiceHash Minerでのビットコインの利益
自分の家の電気代は時間帯で変動するタイプで、平均して22.28円/kWhです。
それを計算に含めての利益は以下の通り。
1ヶ月で平均して10000円の利益になることがわかりました。
PhoenixMinerでのイーサリアムの利益
こちらも1ヶ月で1万円近い利益が出ることがわかりました。
グラフィックボード別での月々の利益目安
他のグラフィックボードだと利益はどれくらい出るのかが気になるので調べてみたところ、ハッシュレートと収入をまとめているサイトがありました。
今はビットコインが上がっているので収入額はもっと大きくなっています。
今一番熱いのがRTX3060で、特定のドライバを入れてHDMIでモニタに接続していればマイニングブロックを回避でき、値段の割にハッシュレートが50MH/s以上と高くコスパが良いとの話です。
仮想通貨マイニングのデメリット
仮想通貨のマイニングは何もせずとも仮想通貨を稼げますが、デメリットも存在します。
仮想通貨マイニングはグラフィックボードを酷使するので確実に寿命が縮みます。
時にはグラフィックボードが故障してしまう可能性もあり、グラフィックボードの在庫が枯渇している現在だと買い直しすることが困難です。
グラフィックボードの予備を持っていない状態ではマイニングしない方が良いかもしれません。
あと怖いのが火事。
排熱やホコリ、コンセントに気をつけないと燃えてしまう可能性があります。
昔にPCを起動したら目の前でマザーボードが燃えだしたのを経験しているので非常に気になります……。
まとめ
仮想通貨マイニングを一からセットアップして試してみました。
やることはたくさんあるように見えますが、実際はソフトをインストールして書いている通りに設定値を入れるだけなので導入は本当に簡単でした。
仮想通貨の口座開設も手元に免許証とスマホがあればすぐなので簡単です。
マイニング中もPCは使えるので不便もないですし、予備のグラフィックボードがある方は是非とも仮想通貨マイニングをやってみてほしいですね。
コメント